睡眠用語事典~[あ]の段

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[あ]で始まる睡眠用語

アクチグラフ

アクチグラフ簡易的に睡眠・覚醒リズムを調べられる小型軽量の長期間記録器。
圧センサーを用いて加速度圧を計測することにより、活動量を連続して測定すると、覚醒・睡眠のリズムや睡眠持続時間の推定に役立つ。
腕時計型や腰に装着するタイプのものがあり、3日~数週間という長期間記録ができるため、睡眠ポリグラフ検査(PSG)を行うために診療機関に入院せずにすみます。また睡眠表を正確に記録できないと判断されたときの確認に用いられる。

悪夢

悪夢睡眠中に、鮮やかで生々しい夢を見て強い不安、恐怖、生命の危険などを感じてうなされて覚醒する現象。何かに追いかけられたり、自分の生命が脅かされたりする内容が多く、リアリティーがあるものが多い。悪夢を見ている際には、発汗や頻脈、頬呼吸など軽い自律神経亢進状態が生じることがあるが、夜驚症のように絶叫あるいは体動はないのが普通。
悪夢の内容については哲学、心理学、精神分析学などの研究が数多くあり、社会文化、教育、嗜好、年齢、性別、ライフイベントなどさまざまな要因の影響を強く受けており、百人百様だが、ストレス状況下で悪夢が増える傾向が高まると考えられている。
子どものほうが悪夢を見る例は多く、6~10歳頃が悪夢を見やすいピーク年代と言われる(1.3~3.9%の親が就学前の子どもが悪夢を「頻繁に見る」「いつも見る」と報告している)。子どもの時の悪夢は情緒的発達の段階と関係していることが多く、心理的障害が関連しているとは限らない。成長に伴って悪夢の頻度は減るが、一部の人では長期間にわたって悪夢が持続し、成人の2~8%が悪夢のために悩んでいるとされる。
レム睡眠の質を悪くするような断眠、不規則な睡眠しかとれない日常が継続すると、悪夢の見る頻度が高くなる。

悪夢障害

悪夢障害繰り変えず悪夢によって睡眠が妨げられ、日常生活に支障をきたす状態。
夜間睡眠やうたた寝から覚醒し、生存、安全、自己評価を脅かすような恐ろしい夢を鮮明かつ詳細に思い出すことができる。覚醒は睡眠中いつでも起こりうるが、典型的には睡眠後半。
悪夢の内容についての基準はなく、不快な感情を伴った夢であれば内容や不快度を問わず中途覚醒の原因となりえる。通常の夢と異なり、夢の内容を覚醒直後でも翌朝でも細部まで語ることができる。覚醒後も不快な感情は持続し、続けて眠れなくなったり、日中まで精神的苦痛が続く場合もある。
男女とも10~13歳の期間に有病率が増加するが、女性は20~29歳まで有病率の増加が続き、男性より2倍も多くなる傾向がある。成人では過去1ヵ月間に悪夢を経験した割合は6%だが、頻繁に悪夢を見る割合は1~2%。歳をとると性別に関係なく有病率が低下する。
数十年も悪夢体験が持続することもあり、繰り返す悪夢のために疲労回復感がない、眠気、うつ気分、眠ることへの恐怖などから日常生活に支障が出ることも少なくない。頻繁に悪夢を見る人は、自殺念慮や自殺企図の危険性が高い場合もある。

悪夢障害の診断基準

  1. 中途覚醒(夜間の目覚め)が繰り返しみられ、そのときにかなり不快な夢が思い出せる
  2. 夢は恐怖や不安、怒り、悲しみ、嫌悪感など不快な感情を伴う
  3. 目を覚ましてからも悪夢の内容をはっきり思い出せる
  4. 悪夢で目が覚めた後、再び寝つくのに時間がかかる
  5. 明け方に悪夢を見る
※1・2・3は必須、4・5はいずれか片方だけでよい(睡眠障害国際分類の基準より)

繰り返す悪夢は、うつ病や不安障害など何らかのメンタルヘルスの問題を抱えている人に多いとも言われている。しばしば悪夢を見る人は他者への配慮に富み、寛容で、芸術性や創造性に優れていることが多いとも言われている。
パーソナリティー障害の形をとった重い心理的障害や、心的外傷後ストレス障害(Posttraumatic stress disorder、PTSD)患者の多くはトラウマに関連した悪夢が出現する(再現性悪夢)。重症の場合は一生持続することがある。ほかの悪夢が明け方のレム睡眠中に多いのに対し、PTSDの悪夢はレム睡眠だけではなく浅いノンレム睡眠中にも出現するなどの違いが見られる。
悪夢は降圧薬(βブロッカー)、パーキンソン病の治療薬(L-ドーパ)、認知症治療薬(アセチルコリンエステラーゼ阻害薬)、抗うつ薬、抗ヒスタミン薬などの薬剤によって惹き起こされることがある。これらの薬剤は、睡眠調整に関わるドーパミン、アセチルコリン、ヒスタミンなどの神経伝達物質の働きに影響している。三環系抗うつ薬、ベンゾジアゼピン系薬剤など、レム睡眠を抑制する薬剤を急にやめようとすると、悪夢が増加することがある。
悪夢障害の治療としては、精神疾患や薬剤など悪夢の原因がはっきりしている場合にはその対処を行う。原因がはっきりしない場合は自律訓練法(心身のリラクゼーションを得るための自己催眠法の一種)が有効とされる。そのほか、レム睡眠を抑え、不安を和らげるいくつかの薬物療法もある。

朝型・夜型

朝型朝型・夜型は単なる生活習慣というだけでなく、ある程度生理的に決まった要因である。
夜型の人間が早寝・早起きに移行しても、ホルモンや深部体温等の生体リズムが朝型になることはなく、しばらくは夜型のまま持続する。個人が最も過ごしやすく快適な概日リズムや睡眠覚醒リズムを含む行動パターンから、朝方・夜型が派生している。
睡眠障害の診断・治療に際して、朝型・夜型を把握する尺度としては、ホルンとオストバーグのミュンヘンクロノタイプ質問紙(Munich ChronoType Questionnaire:MCTQ)が一般的。
ヒトは昼行性だが、活動と休息(睡眠)のタイミングは個々で異なるため、MCTQでは、休日における睡眠のタイミングがその個人の体内時計の時刻を指標としている。ただし睡眠不足の場合は休日に長く眠る傾向があり、クロノタイプに偏りが出てしまう。

アテネ不眠尺度

世界保健機関(WHO)が中心となって作った睡眠評価法。
世界標準の快眠度チェックリストで、過去1カ月間に週3回以上経験した項目を8項目から選択し、各選択肢の点数を合計する。合計値が大きいほど不眠の度合いが強く、小さいほど睡眠の質が良いとされる。4点未満だと、まずまずの睡眠が取れており、6点以上だと不眠症の可能性があると判定される。

具体的な項目はこちらを参照。

アルファ波

アルファ波ヒト・動物の脳が発生する電気的信号(脳波)のうち、通常覚醒・閉眼時に最も出現しやすい8~13Hz成分のものを指す。
ヒトの脳波を初めて記録したハンス・ベルガーが命名した(ベルガー波、ベルガーリズムとも呼ばれる)。
アルファ波の発生メカニズムは解明されていないが、脳や意識の状態によって変化することが経験的に知られており、意識障害や認知症、精神疾患、睡眠障害などの診断補助・状態把握に用いられたり、生理学、心理学などの研究目的で用いられることがある。

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[い]で始まる睡眠用語

位相反応曲線

生物の体内に1年周期の振動体が存在するかどうかを探る方法のひとつとして調べる、振動体の位相反応曲線。生体リズムの位相を変化させる刺激を与えた時刻を横軸に、刺激によって生じた位相の変化を縦軸にプロットする。
位相を変化させる刺激には、睡眠覚醒リズム、体温リズム、メラトニンやコーチゾルリズムなどがあるが、最新の研究では「光」も因子になっていることがわかっている。

依存性

依存症WHOの専門部会が提唱した概念で、精神に作用する薬物を使い続けたり、ある種の快感や高揚感を伴う特定の行為を繰り返し行った結果、それらを求める欲求を抑えることができなくなり、継続的にないしは周期的に使用しないと不快な精神的、身体的症状を生じる状態のこと。
ベンゾジアゼピン系睡眠薬の服用を長期に続けると、用量を増やさなくても依存状態になる恐れがある。

一過性不眠

短期間の不眠で、専門的な治療の必要がないもの。
身近な人の死や転職、入試など、ショッキングな出来事や生活の不安や、昼夜の交代勤務、時差ボケなど環境の変化が原因となって起こることが多い。
誘因となった出来事が終わっても、1~3週間持続するものを短期不眠と分類される。1ヶ月以上の不眠は長期不眠とされ、内科疾患や精神疾患が背後にある可能性もあるため、病院で診察を受け、適切な治療を受けることが必要となる。

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[う]で始まる睡眠用語

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[え]で始まる睡眠用語

エプワース眠気尺度(ESS)

エプワース眠気尺度は、眠気の重症度を評価する、世界で最も汎用される自記式の質問票。
日常生活で普通にみられる8つの異なる状況において、うとうとする可能性がどのくらいあるかを評価する。4段階評価で総得点0~24点、11点以上だと過眠ありとされ、16点以上は過眠症の可能性があるとされる。
質問の状況になったことがない人は回答しない可能性が高いため、日本語版では、その状況になったらどうなるかを想像して答えるよう但し書きがある。

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[お]で始まる睡眠用語

オレキシン

オレキシン1998年に発見された、覚醒の状態を維持する神経伝達物質。脳の視床下部とその周りにある特別な神経細胞のみで作られる。「食欲」を意味する「orexis」から名付けられた。
オレキシンは食欲や報酬系に関わるほか、睡眠や覚醒を制御することが知られている。目覚めている必要があるときに脳内の覚醒システムに働きかけ、覚醒の状態を維持するよう促す役割をしている。
近年、ナルコレプシーの原因として注目を集めており、脳脊髄液中のオレキシン値が異常に低い場合、ナルコレプシーと診断されることがあります。
一方で、オレキシンが作用しすぎると不眠症状をもたらすことも想定されるため、オレキシンを受容体に結合させないことで睡眠に導く薬もつくられている。

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